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研究・開発

里源実験室

里源実験室の紹介

里源実験室外観
 里源実験室は、簡易的な分析・開発を行う施設として、令和5(2023)年6月に開設しました。「サトゲン」や「シストール」をはじめとした土壌改良資材に含まれるバチルス菌などの培養や効果の分析を実施中です。他にも様々な研究が行われています。

群馬高等専門学校の 青井 透 名誉教授にご協力いただいています。

青井 透先生
 里源実験室では、群馬工業高等専門学校 環境都市工学科名誉教授である 青井 透先生のご協力のもと、分析・開発を行っています。

実験室内部

バチルス菌を培養・分析するための機材が揃っています。
実験机の手前には、肥料を作成できるコンポスターもあります。

里源実験室でできること

バチルス菌の培養・分析

 我々の開発した「サトゲン」「シストール」をはじめとした土壌改良資材には、多くの有用菌を発酵のために利用しています。これらの有用菌、主にバチルス菌の培養・分析を行うのが里源実験室の最も重要な仕事です。
 土壌改良資材の品質管理のため、定期的に改良資材内のバチルス菌を抽出して培養し、コロニーから菌数の測定やバチルス菌の種類の推定を行います。
 また、培養されたバチルス菌を用いて、作物の連作障害の原因となるカビや病原細菌の発生を抑制させる実験を行っています。これにより、実際に改良資材がこれらの連作障害に対して有効かどうか調べています。

線虫の測定・分析

 土壌改良資材には雑線虫などの有用微生物も含まれています。ベルマン法を用いた簡易的な装置で改良資材から線虫を抽出し、おおよその個体数を推定します。また、これらの雑線虫などの有用微生物が、我々の改良資材の中で実際にネコブや根腐れを引き起こす病原性の線虫を淘汰する働きを研究しています。

土壌改良資材のさらなる改良・開発

 里源実験室では、材料を発酵させて肥料を作成することができるコンポスターを用いて、我々の土壌改良資材のさらなる改良・開発を行っています。コンポスターに投入する材料の組み合わせ・有用菌の種類・発酵させる条件など、検討するパターンは無数に存在します。

水質分析

 (株)里源のもう一つの事業、底泥資源化工法「eco浚渫」にも里源実験室は深く関わっています。我々のeco浚渫で採取した底泥や水の水質分析を行い、水に含まれる窒素分やリン等の濃度や、底泥に含まれる有機物の量、底泥の含水率などを測定します。特に浚渫の前後でこれらの成分がどのように変化するのかを調べています。eco浚渫においては、使用する無機中性凝集剤に含まれるカルシウムが水中の過剰なリンを吸着して底泥と一緒に排出するため、浚渫後は水中のリンが減少して富栄養化を防止します。簡易水質分析を行うことで、このメカニズムが目に見える形でわかります。
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